日本でブーム？食べる瞑想 「マインドフルイーティング」とは

マインドフルイーティングは食生活をコントロールするのに効果的な食事方法だ。まだ日本にはあまり浸透していないこの言葉だが、少しずつ健康志向な人達の間で流行り始めている。そこで本記事ではマインドフルイーティングとは何か、どういう効果があるのかについて解説したい。

マインドフルイーティング(mindfull eating)は仏教の概念である「マインドフルネス」に基づいた言葉である。マインドフルネス瞑想を知っている人であれば、大体の意味は理解できるだろう。食事という行為を通してマインドフルネスになる時間をつくるというものだ。食事の行為そのものや食物が体内を巡っていく感覚に意識を傾けることでマインドフルネスな状態になれるというものだ。

現代社会では食事だけに集中するのが自然と難しくなっている。スマートフォンやテレビを見ながら見ながらの食事をする人が多くなっているからだ。「食事」は集中して取り組むものではなく、時間が短いものはよいと考えられファストフードが流行っているのもその証拠だろう。
満腹中枢が刺激され、人が満腹になるまでに20分ほどかかるともいわれているため人は自分が満腹であると自覚するまでに食べすぎてしまっていることがほとんどなのだ。

マインドフルイーティングはあなたは”食べること”に意識を傾けるようになり、自然と速度はゆっくりとなり無意識ではなく意識して食事自体を楽しめるようになるのだ。
また、マインドフルイーティングを実践するようになると身体の微細な反応に対しても敏感になるので、本当にお腹が空いているかいないかを感じることが出来る。普段いかにあなたが無思考に食事をしていて、食べることに意識を置いていないことを認識することになるだろう。

今までダイエットをしたことはあるだろう。ただ残念ながら多くのダイエットは続かない。おそらくあなたもそうではないだろうか。もしそのダイエット期間中に痩せられたとしても、継続的にダイエットが出来るわけではないのですぐにリバウンドをしてしまうことが多い。
多くの研究結果で明らかになっていることとして、マインドフルイーティングは自然とあなたの食事量を抑えるだけでなく、ストレスレベルを下げることがあげられる。食事に対する感覚を変えられるようになるだけで、長期的なダイエットの成功率がぐっと高まるのだ。

マインドフルイーティングには訓練が必要。これはマインドフルネス瞑想も毎日の積み重ねで練習が必要なのと同様である。実際に海外ではセミナーやオンラインワークショップなどが多く存在し、マインドフルイーティングを身に着けたいと思っている人が多い。
まずは以下のことを意識して実践してほしい。

マインドフルイーティングはマインドフルネス瞑想と同様に簡単なものではない。しかし、瞑想と同様に継続がいちばん大切なのだ。習慣にするためにいきなりすべての食事から取り組む必要もない。一食からでもよいので1日に少なくとも1回はマインドフルイーティングに取り組んでみよう。

マインドフルイーティングはただダイエットに繋がるという効果だけでなく、あなたの自律神経を整える効果もある。何も考えずに今漫然と過ぎていく食事の時間も意識を傾けるだけで今よりもずっと有意義になる可能性があるのだ。

ぜひ次の食事から実践してみてはどうだろうか。
マインドフルイーティングとは五感全てで食事を楽しむ素敵な行為なのだ。

参考:
「Mindful Eating 101 — A Beginner’s Guide」
https://www.healthline.com/nutrition/mindful-eating-guide
「【レベル別】瞑想・マインドフルネスにオススメの本15選」|saluce
https://www.saluce.jp/wp/articles/6
「おすすめ!!日本発 瞑想アプリ5選！！」|saluce
https://www.saluce.jp/wp/articles/4
「マインドフルネスは日本人を救うか。」|saluce
https://www.saluce.jp/wp/articles/19