大豆由来のタンパク質「ソイプロテイン」の効果とは

ソイプロテインとは「ソイ(soy)」という名の通り大豆由来のプロテインのことだ。プロテイン(すなわちタンパク質)というと肉や魚、あるいは乳製品を思い浮かべがちだが、実は大豆由来のプロテインは、植物性タンパク質として動物性タンパク質とは異なる特徴やメリットを持っている。今回はそんなソイプロテインについて紹介する。


ソイプロテインについて聞いたことがあるだろうか。ソイプロテインとは「ソイ(soy)」という名の通り大豆由来のプロテインのことだ。プロテイン(すなわちタンパク質)というと肉や魚、あるいは乳製品を思い浮かべがちだが、実は大豆由来のプロテインは、それらとは異なる特徴やメリットを持っている。今回はそんなソイプロテインについて紹介していく。

プロテインとは?

そもそも、プロテインとは何だろうか。プロテインとは、すなわちタンパク質のことだ。炭水化物、脂質と並んで挙げられている三大栄養素の一つであり、それを英語で言ったものがプロテインである。プロテインがこのタンパク質の一種であるという勘違いもあるが、プロテイン = タンパク質という理解が正しい。

ただし、一般的には単に「プロテイン」と言った際には、タンパク質を効率的に摂取するためのサプリメントのことをさすことが多い。この記事でも、プロテインと言った際にはこのサプリメントのことだと思ってもらえれば良い。

さて、タンパク質といえば筋肉や血液など身体をつくる元となる栄養素であり、身体の代謝のためにも毎日摂取する必要がある。厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば成人男性は1日に60gを、女性であれば50gのタンパク質を摂取することが推奨されている。
(https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf)

また、筋トレなど運動をした際にはそれ以上のタンパク質を摂取することが望ましく、厚生労働省が定める推奨量が体重1kgあたり1g程度だとすると、その1.5〜2倍程度をとるのが良いとされている。そんなタンパク質だが、実は日本人の実際の推定摂取量は上記の推奨量には達しておらず、特に忙しく働き、食事に気を使っていない人などは、十分にタンパク質をとれていない可能性が高い。また、食事だけで摂取しようとすると、合わせて脂質等も摂って結果的にカロリーオーバーに繋がる可能性もある。そこで、効果的にタンパク質を摂取するために利用されるのがプロテインだ。

プロテインというとアスリートや筋トレをする人が飲むものというイメージがあるかもしれないが、健康的な体づくりのためにうまく利用することもできる。ドラッグストアやコンビニなどでも販売され、様々な味が発売されていることから、手を出しやすくなっていると言えるだろう。

プロテインには種類がある

さて一口にプロテインといっても、実はその由来によっては大きく三つに分けることができる。
牛乳由来のホエイプロテインとカゼインプロテイン、そして今回のテーマである大豆由来のソイプロテインだ。それぞれ簡単に特徴を紹介していこう。

ホエイプロテイン

一般的に、吸収が早く運動後に利用されることが多いのがホエイプロテインを主成分としたものだ。これは牛乳の上澄みのホエイ(乳清)に含まれているタンパク質で、飲みやすい淡白な味をしているのが特徴である。

カゼインプロテイン

こちらもホエイプロテイン同様、牛乳由来のタンパク質だが、吸収しにくい不溶性であり、満腹感が出るのが特徴だ。

ソイプロテイン

こちらは冒頭でも説明した通り、大豆由来のタンパク質で、カゼインプロテイン同様、腹持ちがよい。水に溶かしにくく扱いづらいため、うまく配合された飲みやすいものを選ぶようにしよう。

大豆由来のタンパク質の特徴

ホエイプロテインやカゼインプロテイン、またその他の多くの食品から摂取されるタンパク質は、多くが動物性タンパク質と呼ばれるものだ。一方で、ソイプロテインの元となる大豆タンパク質は植物性タンパク質の代表格と言えるだろう。ここでは大豆たんぱく質の特徴について紹介していこう。

動物性タンパクと同等の栄養価

植物性タンパク質というと、栄養面で動物性に劣るのでは?と思う方がいるかもしれないが、実は栄養価の点ではソイプロテインは動物性タンパクと遜色のない数値である。ただし、吸収に時間がかかることから、運動後30分以内のタンパク質補給には向いていない。

生活習慣病のリスク低下

大豆由来のタンパク質は動物性タンパクに含まれるような飽和脂肪酸やコレステロールの含有量が少ないため、動物性タンパク七と比較して、生活習慣病のリスクを低減することがわかっている。普段から動物性タンパク質を取っているという人は、意識的に植物性タンパク質であるソイプロテインを利用してみてはどうだろうか。

満腹感を感じさせる

前述の通り、吸収に時間がかかるソイプロテインは言い換えれば腹持ちが良いということでもある。消化吸収には3〜6時間程度かかるため、ダイエットをしていたり、間食等をついついたくさん食べてしまうという人はソイプロテインを利用するのをおすすめする。

女性に嬉しいイソフラボン

ソイプロテインに含まれるイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをし、肌質の改善や自律神経を整えることに効果が期待できる。
また、男性が摂取した場合でも、適正量の範囲であれば特に問題は確認されていないため、安心して利用できるだろう。

まとめ

タンパク質は代謝に使われるとはいえ、運動した上でプロテインを摂取することが効果的に筋肉をつけ、体を作るためには重要だ。健康のためのといっても、プロテインをただ飲んでいれば良いわけではない。
しかし、運動した日や食事バランス的にタンパク質が取れていないと感じている人などは、うまくプロテインを取り入れるのが賢いだろう。その際にはソイプロテインを試してみるのはいかがだろうか。
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