ミレニアル世代が憧れるノマドワーカーとは

会社に勤める生き方だけが当たり前ではなくなってきている。フリーランスとい組織に属さない生き方だ。今回はそんなノマドワーカーとは何か、どうやったらなることが出来るのか
について解説したい。


ノマドワーカー(Nomad worker)とは

ノマドワーカーやフリーランスという生き方がミレニアル世代の間で増えてきているらしい。フリーになって独立をして生きるという方法がどんどん普及していって今や決して新しい概念ではなくなった。
「ノマド(nomad)」とは英語で遊牧民という意味であり、nomad woker とは遊牧民的働き手という意味になる。移動型の牧畜を生業とする遊牧民の生き方から由来した言葉で、働く場所にとらわれること無く、仕事をする人のことを指す。例えば、働く場所をオフィスではなく、カフェやコワーキングスペースで仕事をする人たちのような人のことだ。
フリーランスとよく並べて使われる言葉だが、フリーランスは特定の組織委属さず独立した「個人事業主」「個人企業法人」という意味をもつので、ノマドワーカーはフリーランスも組織に属していても働く場所が自由な人達のことも包含する言葉なのだ。
厳密には定義は違うが、だいたい同じものであるという理解でよい。

メリット

通勤ラッシュに巻き込まれずに済む

特に都心部で生活する人にとって通勤時間の電車のラッシュは耐え難いもの。就業時間はどこの企業もほとんど変わらないので、どう頑張っても最寄り駅に住む以外に通勤ラッシュを避けられる方法はないのだ。ノマドワーカーであれば、自宅がどこであろうとラッシュの時間帯に公共交通機関を利用することは避けられる。

旅行しながら働くことができる

通常の就業時間で勤務をしていると、旅行にいくのが困難だ。まとまった期間で休みを取ることが出来ないことを仕方ないといって諦めてはいないだろうか。ノマド的な働き方が可能になれば、リゾート地でバカンスをしながら働くという生き方ができるようになる。インターネットの普及でweb会議システムがメジャーになったのでWifi環境さえあれば仕事ができるのだ。

自分の生活リズムに合わせた生き方ができる

本来人間の体内リズム(クロノリズム)は朝7時より前に起きるのには適していないという研究結果がある。あなたの起床時間はいかがだろうか。場所や時間に縛られず生きる方法であれば、自分が最も集中できる時間と場所で働くことが出来る。

参考: 「早起きは体に悪いかもしれない」
https://www.saluce.jp/wp/articles/105

自分にあった場所を毎回選択することが出来る

オフィスで働いた人であれば一度は場所を変えて働きたいと思ったことがあるのではないだろうか。気分転換のために場所を変えられることによるメリットは多い。ノマドワーカーは働く前に毎度場所を選ぶことが可能なのだ。今日の自分の気分と仕事内容に応じて、適した場所を選択することが出来る。

デメリット

場所代で費用がかさむ

意外とかかる場所代は馬鹿にならない。毎回のカフェやコワーキングスペースでの場所代やコーヒー代も塵も積もれば山となるである。いかに企業に雇われていることでの福利厚生が恵まれているのかを実感できるはずだ。

セルフマネジメント能力が必要

自らを律することができるのがノマドワーカーには必須なスキルだ。誰もあなたの仕事の効率を監視してくれる人はいない。自分自身で自分の仕事の進捗管理をし続けなければならず、サボればさぶった分だけ自分が苦しんでしまうのだ。

孤独を感じることがある

一緒に働く人が居ないというのは意外と心にくる。ほとんどの時間を一人で仕事をすることを求められるノマドワーカーは同僚がいるわけではないので、適度に他人との時間を持ちながら仕事に取り組む必要がある。これもノマドワーカーのデメリットと言えるだろう。

ノマドワーカーに向いている人

自分でコツコツ頑張ることが出来る

セルフマネジメント能力が高い人はノマドワーカーに向いている。自分のペースであっても求められるアウトプットを出すことさえできれば問題ないからだ。もちろん、場所を問わずに働くことが出来る職種であることも重要である。

コミュニケーション能力が高い

自分自身で案件を得ることが必要になるため、価格交渉や納期の設定など様々な場面でクライアント先とのコミュニケーションをとることが求められる。コミュニケーションスキルの高さはノマドワーカーに高く求められるだろう。

特定のスキルに優れている

特定のスキルに優れている人で場所を選ばずに出来る職種であればノマドワーカーにぴったりだ。指定されたアウトプットを出すことが出来、その希少性が高ければ高いほど企業側も無理をしてオフィスで勤務することを強いることは出来ないのだ。

ノマドワーカーに向いていない人

自己管理が出来ない

自分自身を管理することが出来ない人にとってはノマドワーカーは難しい。誰に見られていなくても、変わらず仕事がし続けられるのがマストの要件になるからだ。

コミュニケーションが苦手

上で述べたようにノマドワーカーはコミュニケーションスキルが求められる。人と会話がするのが嫌いであっても良いが、toB向けの営業スキルは求められてしまうのだ。勘違いされがちだが、コミュニケーションスキルが低い人にとってはノマドワーカーは難しくなってしまう。

ノマドワーカーになる方法

ノマドワーカーという生き方が何かは分かってもらえただろうか。合う人にとっては魅力的な生き方だ。そこで、どうやったらノマドワーカーとして生きることが出来るのか、いくつかの例を紹介したい。

ノマドワークが可能なスキルを得る

まずはノマドワークが可能なスキルを得ることを考えよう。もちろん、内職のような単純作業でも場所に囚われない働き方は可能だが、それでは生きていくために十分な給与を得ることは難しい。まずは、手に職をつけることが重要なのだ。
例えば以下のようなスキルだろう。

ライティングスキル

ウェブメディアなどの記事を書くスキルだ。特にSEOというGoogle検索に上位表示されるように仕向ける記事のライティングスキルは変わらず需要がある。もしあなたが文章を書くことが得意であるならば、ライティングスキルをつけることを検討してみてはどうだろうか。

エンジニアリングスキル

エンジニアはノマドワーカーに適した職業であると言われている。フリーランスエンジニアの数は年々増加しており、給与も増加傾向にある。人によってはフリーランスだけで100万/月以上の給与を得ているひともおり、今学ぶのであればプログラミングスキルは大変オススメだ。難しく感じるかもしれないが、昔と比べて学ぶことに対しての障壁も下がっているのでぜひ検討してみて欲しい。

デザイナースキル

エンジニアと同様にインターネットの普及によって需要が高まってきているのがデザイナーとしてのスキル。美術大学出身の人であればいうまでもなくデザイナーとしては重宝される傾向にあるが、webデザイナーであれば変わらずスキルをつけられるようになってきている。他にもCIデザイナーやUI/UXデザイナーなど様々なくくり方があるが、今後求められることは予測されるので力としてつけておいて間違いはないだろう。

動画編集スキル

近年また需要が伸びてきているのがこの動画編集のスキルである。YoutubeやInstagram,Tiktokなどのソーシャルメディアがメジャーになってきたことによって動画を編集できる人材が枯渇しているのだ。プログラミングスキルと比べて特別なスキルがそこまで求められないため、初めて見るのにはおすすめかもしれない。

翻訳スキル

言語スキルを活用して翻訳をすることもノマドワーカーでは多い。文章の翻訳は今でも貴重なスキルのひとつとして扱われている。もちろんGoogle翻訳などの発達で翻訳は容易になってきているので、レベルの高い翻訳技術が求められていることは押さえておかなければならない。

案件を獲得する

案件を企業や個人事業主から直接獲得する方法。直接のやりとりなので、仲介手数料が引かれないことや案件の交渉が容易であることがメリットとしてあげられるだろう。逆に未払いなどの可能性もあるためそのリスクは踏まえておく必要があるだろう。
どちらにせよ直接案件を獲得するのは難易度が高いため、SNSなどで有名になって直接依頼が来るパターンか前職の職場や取引先から仕事が貰う場合が多いようだ。

企業や個人から仕事を獲得する

クラウドソーシングサービスを獲得する

crowdworksやLancersなどのクラウドソーシングサービスを利用する方法だ。そんな中、Bizseekは手数料はワーカー手数料業界最安級で、今注目されているクラウドソーシングサービスだろう。仕事を請けることが比較的簡単だが、単価が低いものが多いことや手数料がかかることは踏まえて置く必要はある。いずれにせよ、初心者が始めるにはクラウドソーシングは手厚く保証もしてくれるためおすすめだろう。


さいごに

PCとWi-Fi環境さえあれば仕事が出来るノマドワーカー。今後もこのような働き方をする人は増えていくだろう。しかし、ただ自由になれということだけに惹かれてなってしまうと理想とのギャップが生まれてしまうのも事実だ。

企業に勤務してオフィスで働くことのメリットももちろんある。きちんと両者を比較したうえで、どちらが自分にとって合っているのかを吟味した上で選んで欲しい。
合っている人にとってはこれほどまでにないほど魅力的な生き方でもある。もしあなたが魅力を感じたのであれば、まずはスキルを手に入れよう、そこから選択肢は一気に広がるだろう。

参考: 「あなたは何世代?多すぎて分からない世代の呼び方と特徴を解説」
https://www.saluce.jp/wp/articles/65

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