デジタルデトックスのすすめ。方法と効果を解説

注目を浴びるデジタルデトックスという言葉を知っているか。この現代社会にはもはや必要不可欠になるのは間違いなさそうだ。そこでこのデジタルデトックスとは何か、効果について解説したい。


デジタルデトックスとは

デジタルデトックスとはスマートフォンやPCなどのデジタル機器やデバイスの利用をやめるか中断して、現実社会でリアルな人と人とのコミュニケーションや自然に触れる時間を設ける活動だ。インターネットの普及によって、良くも悪くもほとんどの人がデジタル世界と繋がった結果として感じるようになったストレスや不安を軽減することが可能になる取り組みとして注目を浴びている。

なぜデジタルデトックスが必要なのか

今やスマートフォンはあなたの生活に無くてならないものかもしれない。スマートフォンをはじめとしたデジタル機器が存在しない世界が想像できないほどにもう現代社会には当然のものとして存在する。今や日本のSNS利用者数は2018年時点で7500万人を超え、年々増加傾向にある。7500万人は日本の人口の72%にもあたるのだ。しかし、このスマートフォンの普及によって人間が今まで感じてこなかったはずのストレスを受けているこのだ。この現状が問題視されている。

近年、デジタル依存と心身の健康との関係に関する研究が増えている。実際に研究や調査結果としても、デジタル依存とうつ病や不安とは相関関係があるということも明らかになっている。依存状態にある10代の若者がうつ病や不眠症、不安に襲われるレベルが極めて高いことやSNSを頻繁に利用している人はうつ病になる傾向が高いことが統計でも明らかになったのだ。メリットばかりが叫ばれるデジタルデバイスの普及であるが、脳や心身の健康には悪影響を及ぼしうる可能性が大いにある。適度な距離をとればいいと思って多くの人が始めるのだが、特にこのインターネットは快楽物質であるドーパミンを分泌するのを促進する効果があるため、依存状態になりやすいのだ。

参考:「Smartphone addiction creates imbalance in brain」
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/rson-sac111717.php

ゲーム依存症は精神疾患

ソーシャルゲームの発達によって今やゲームもスマートフォンで行われるようになった。より身近になったためゲーム依存症になる人の数も世界中で急増している。国際的にも世界保健機関(WHO)によって、ゲーム依存症も精神疾患の一つであると認定されたのだ。

まだ依存症と認識していないだけで、現代社会には多くのデジタル依存症は存在する。もはや当たり前に存在するデジタルデバイスによる心身への影響を自覚することもない現代社会においてデジタルデトックスは必要不可欠なのだ。

デジタルデトックスの効果

1.脳疲労が軽減される

デジタルデバイスによって、しらずしらずのうちにストレスを感じてしまっている。そのストレスの蓄積により我々の脳は披露しているのだ。あなたがついついスマートフォンでSNSやショッピングアプリを利用してしまうのには理由がある。コンテンツが個別に最適化されるようになったおかげであなたの脳が覚醒するようにシステムが作られているのだ。常に覚醒や興奮状態であることが続くと自律神経が交感神経優位になまま切り替えることができなくなるため、あなたの脳は疲れっぱなしになってしまうのだ。

2.ストレスが軽減される

SNSなどにより他者と繋がることが当然になってしまったため、あなたが気づかぬうちにストレスを感じてしまっている。他人と比べてしまうという人間の心理はあなた自身にストレスを感じてしまわせるのだ。
自律神経が交感神経優位になりすぎるのを防ぎ、副交感神経優位になるという点でも日々のストレスから軽減される効果があるのだ。

3.睡眠の質が高まる

デジタルデバイスによるブルーライトはあなたの脳を覚醒する効果があるのはご存知だろう。寝る前にスマートフォンを使ってはいけないというのはその理由だ。「スタンフォード式 最高の睡眠」においても、睡眠の質にとってスマートフォンなどのデジタルデバイスの利用はさけるべきものとして挙げられている。
デジタルデトックスを行うことで自律神経が整うことはあなたの睡眠の質を高めることに繋がるのだ。

簡単に出来るデジタルデトックスの方法

1.毎日決まった携帯の電源をオフにする

たった30分でいい。意図的にスマートフォンの電源をオフにする時間を作ってみるのも簡単に実践できるデジタルデトックスの方法だ。あなたが普段スマートフォンを使っている時間帯の中の30分をスマートフォンを利用しない時間として設定しよう。それだけで効果はある。もし、この30分間すらも我慢できなかったとしたらデジタル依存症の疑いがあるため、すぐに病院に行く方がいいだろう。

2.食事中はスマホを使わない

食事中にスマートフォンを触ってしまっていないだろうか。もしかしたら違和感すら感じていないかもしれないが、食事中にスマートフォンを使ってしまっているのであれば気をつけたほうが良い。いきなりデジタルデトックスに挑戦するのがハードルが高いと感じているのであれば、せめて食事の最中だけはスマートフォンやテレビを使わずに食べることに集中してみることをオススメする。それがデジタルデトックスの一歩目になるのだ。

参考:「日本でブーム?食べる瞑想 「マインドフルイーティング」とは」|saluce
https://www.saluce.jp/wp/articles/129

3.寝室にスマホを持ち込まない

デジタルデバイスがあなたの睡眠に与える影響は前述した通りだ。ついつい寝る前にスマートフォンを触ってしまっていることもおおいだろう。睡眠の質が高まるという効果があるという意味でもまずは寝室にスマホを持ち込まないということから始めて見るのも簡単なデジタルデトックスのひとつだ。参考:「スタンフォード式睡眠の実践のススメ」|saluce
https://www.saluce.jp/wp/articles/60

本格的なデジタルデトックスの方法

もしあなたが本格的にデジタルデトックスを始めてみたいと思ったのであれは以下の方法を実践してみるのをおすすめする。

1.スマートフォンを家において外出する

今スマートフォンがあることが当たり前になってしまっているあなたにとってハードルが高いかもしれないが、普段の外出にスマホを持たずにでかけてみるのは立派なデジタルデトックスだ。気づかぬうちに仕事やSNSでの通知音、ニュースアプリなどあなたはスマートフォンがある前提で生活している。もしあなたがデジタルデトックスの重要性を理解していて本格的に実践したいのであれば、スマートフォンを自宅に置いて外出してみよう。

2.デジタルデトックス旅行に行く

デジタルデトックス旅行をご存知だろうか。2泊3日などでスマートフォンなどのデジタルデバイスを一切排除した状態で自然に触れる事ができる旅行プランが近年増えている。アメリカではデジタルデトックスキャンプが流行していたり、日本でも実際に大手ホテル会社の星野リゾートでも「脱デジタル滞在プラン」がプラントしてある。効果も高く非日常で自然も感じられるデジタルデトックス旅行はかなりおすすめだ。

いかがだろうか

デジタルデトックスの重要性は理解できただろうか。想像以上に早い成長を見せるインターネットの発展によって私達の身体は不具合を起こしつつある。
ストレス社会に生きるビジネスパーソンだからこそ、自分自身でストレスや脳疲労をマネジメントする必要があるのだ。
ぜひデジタルデトックスをしてみてほしい。効果はきっと実感できるはずだ。参考: 「A Digital Detox During Work Hours Boosts Creativity and Productivity」
https://thriveglobal.com/stories/a-digital-detox-during-work-hours-boosts-creativity-and-productivity/#disqus_thread

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