筋トレの隠れた必須アイテム。チョコと筋トレの意外な関係

筋トレにチョコのような甘いものは、NGというイメージを持っていないだろうか。最近の研究では、適度なチョコレートの摂取は筋トレに相性が良いものである事がわかってきている。
チョコレートと筋トレの意外な関係について解説していく。


筋トレをしている時に摂取するものといえば、タンパク質に適度な炭水化物がメインだろう。チョコのような甘いものは、カロリーも高くもってのほか、というイメージもあるのではないだろうか。
しかし、チョコに含まれる成分や、チョコレートの糖分は、適度に摂る事で筋トレにとても相性が良いものである事がわかってきている。

チョコレートと筋トレの意外な関係について解説していこう。

筋トレに効果的な4つの成分

チョコレートというと、菓子、嗜好品というイメージが強いが、近年はカカオやポリフェノールなどに注目が集まり、健康に良いということも広く知られるようになってきている。事実、血圧の低下や美容効果、腸内環境の改善など、多くの効果があることが研究により実証されている。

これは、筋トレに関しても例外ではなく、チョコに含まれる成分によって、筋トレの効果が促進されることが明らかになってきているのだ。

ここでは、筋トレに効果的とされる、四つの成分に注目して紹介していこう。

カフェイン

カフェインには、神経を興奮させ覚醒させる作用がある。

現在は指定から外れているが、もともとはドーピング物質として世界アンチドーピング機構の禁止リストに記載されていたこともあるほど、運動への効果は抜群で、今でもトップアスリートが競技前にカフェインを摂取する例は多くある。

自律神経を刺激し、脳が覚醒することで、集中力が高まるなど、などの効果があるほか、疲労が出るまでの時間が長くなったとの研究もある。

筋トレのパフォーマンスをあげてくれるのは間違いないだろう。

ポリフェノール

ポリフェノールは美肌や血圧などへの影響があることで注目されることが多かったが、その一番の特徴は抗酸化作用にある。

筋トレを行うと、体内では活性酸素が発生し、酸化ストレスが身体にかかることになる。活性酸素自体はウイルスへの感染から身体を守ったり、血管の弛緩や細胞の分化の役割をもつなど、身体に必要な要素でもあり、活性酸素が多くなれば、それを除去する酵素が働くことで、バランスが保たれている。

しかし、激しい運動をした際には、活性酸素が増えて酸化ストレスがかかり、老化や、生活習慣病に影響するとされている。これに対して、抗酸化作用のあるポリフェノールを摂取することで、過度な酸化を防ぎ、身体を良い状態に保つことができるのだ。

エピカテキン

エピカテキンとは、カテキンの構成要素の一つである。カテキンといってもそれ自体はポリフェノールの一種でもあり、上記で紹介した通り、抗酸化作用なども期待できる。

しかし、ここで注目したいのはエピカテキンの骨や筋肉を増強させる効果だ。まだ研究過程でもあるが、筋トレの効果を引き出してくれることが期待できる注目の物質だ。

カカオプロテイン

カカオにはカカオプロテインが含まれる。プロテインとはすなわちタンパク質のことであり、筋肉の主要な合成要素だ。カカオプロテイン自体は、腸内環境を改善し、便通をよくする点を取り上げられることもあるが、タンパク質としての効果もしっかりとある。

糖分補給の役割も

上記でチョコに含まれるさまざまな成分の効果を紹介したが、チョコの主成分である糖も、筋トレにとって重要な役割を果たす。

筋肉は、筋肉内や血中に蓄えられた糖(グリコーゲンやグルコース)をエネルギーとして使用している。これらの糖分が不足すると、筋トレのパフォーマンスを下げたり、足りないエネルギーを補うために筋肉が分解され始めるため、十分なエネルギーを筋肉に供給する必要がある。しかし、血中や筋肉内で蓄えられる量には限りがあることから、適宜摂取する必要がでてくるのだ。タイミングとしては筋トレの前後が良いが、その際にチョコは吸収の早い糖分を含む最適な補給源となる。

注意したいポイント

ここまで、チョコが筋トレに与える様々な影響を紹介してきたが、だからと言ってチョコをたくさん食べれば良いかというと、そこまで単純ではない。

チョコに含まれる成分や、量に注意して正しく摂取する必要があるのだ。

カカオを多く含むもの

ポリフェノールをはじめとした成分は、主にカカオに含まれている。

市販の通常のチョコレートにもカカオは多く含まれているが、同時に砂糖を多く含んでいることが多い。もちろん、前述のとおり糖分も重要なのだが、今回紹介した成分の効果をより引き出すのは、カカオを多く含むチョコレートだ。購入する際には、成分表示を見て、カカオの含有量に注意して選ぶようにしよう。

カロリーと脂質に注意し適量を

もう一つ注意したいのが、適量を摂取すること。カカオは含まれる成分は魅力的だが、同時に多くの脂質も含む。脂質は適量であれば問題ないが、すぐに消化できず、カロリーも高いため摂りすぎは健康に逆効果になる。美味しくてついつい食べてしまいがちだが、2〜3個をさっと食べるのが正しいだろう。

まとめ

いかがだっただろうか?
今回はチョコレートが筋トレに与える意外な影響について紹介してきた。くれぐれも、成分と適量を摂取することには注意しつつ、筋トレのパフォーマンスをあげるために、うまく活用指定みてほしい。
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