マインドフルネス認知療法とは何か

マインドフルネス認知療法という言葉を聞いたことがあるだろうか、言葉の通りマインドフルネスという仏教的な考え方と心理療法の一種である認知療法が組み合わさったものである。一見異質な2つが結びついたマインドフルネス瞑想について紹介する。


マインドフルネス認知療法とは

マインドフルネス認知療法(Mindfulness-based cognitive thrapy:MBCT)はマインドフルネスをもとにして開発された心理療法であり。うつ病を予防するための新たなアプローチ方法として近年注目を集めている。ズィンデル・シーガル博士(Dr. Zindel Segal)、マーク・ウィリアムズ博士(Dr. Mark Williams)とジョン・ティーズデイル博士(Dr. John Teasdale)の3名の博士によって生み出されたものである。
「特集「マインドフルネス認知療法」にあたって(伊藤 義徳/琉球大学人文社会学部)」
http://mindfulness.jp.net/Journal/wp-content/uploads/2018/07/jjm22editorial180714.pdf

マインドルルネス認知療法は心に浮かんだ感情や価値観に従ってしまうのではなく、マインドフルネスな状態になりリアルタイムに自分の状態を認知することで一歩離れて自分自身を観察出来るようになるための療法である。この技法を取り入れることで、マイナスの感情で負のスパイラルに入ってしまうことを防げるのではと期待されており、第三世代の認知療法の1つと称されている。

マインドフルネス認知療法の歴史

そもそもどのような背景によってマインドフルネス認知療法は生み出されたのだろうか。歴史は1960年代にまで遡る。
1960年代にアーロン・ベックによって提唱された認知療法が源である。
認知療法(にんちりょうほう、cognitive therapy)とは、人が成長するにつれ固定的なスキーマが形成され、それに基づいて歪んだ思考方法や考えが自然に浮かぶ自動思考が起こっており、そうした認知の歪みに焦点を当てて、認知を修正することで症状が改善されるとされる心理療法である
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%99%82%E6%B3%95
この認知療法に瞑想を統合し、仏教のマインドフルネスの考えを組合わせたものがマインドフルネスストレス低減法(Mindfulness-based stress reduction:MBSR)だ。 このマインドフルネスストレス低減法(MBSR)はマサチューセッツ大学医学大学院教授であり同大学のマインドフルネスセンター創設所長であるジョン・カバット・ジン氏により唱えられた。彼はマインドフルネス瞑想を唱えた人物としても知られており、世界のマインドフルネス瞑想の歴史を語る上で欠かせない人物と言われている。
マインドフルネスストレス低減法は、身体のストレスにフォーカスしたもので痛みを物理的な痛みを和らげること目的とした技法だであり、1970年代に開発された。

このマインドフルネスストレス低減法をうつ病の症状緩和のために転用し応用したものとして1999年に生み出されたのが、マインドフルネス認知療法(Mindfulness-based cognitive thrapy:MBCT)である。フィジカルな痛みに対して焦点をおいたストレス低減法に対して、MBCTは、精神疾患であるうつ病や自律神経失調症、精神疾患などのメンタル上の症状を和らげることに焦点を当てている。

このようにマインドフルネス認知療法の歴史は30年ほどであり、現在進行系で世界的な学術機関によって研究が進められている。アーロン・ベック氏の生み出した認知療法から様々な変化・改良を経て今がある。

マインドフルネス認知療法の期間とやり方

マインドフルネス認知療法は以下の8つのセッションで構成されている。
ご存知の通り、マインドフルネス認知療法はマインドフルネス瞑想に基づいている。認知療法と組み合わせられて用いられるMBCTの前にまずは習慣としてマインドフルネス瞑想を取り入れることをおすすめしたい。
精神疾患にかかってから対処療法としての効果は理解できた。しかし、何事もならぬことに越したことはない。セルフケアの意識を持ち自律神経を整えるためにも、日々の生活に組み込んでもらいたい。
「毎日の瞑想が自律神経を整える」https://www.saluce.jp/wp/articles/37

参考文献:
「マインドフルネス認知療法」http://hikumano.umin.ac.jp/hosei/CBT7.pdf
「熊野宏昭,新世代の認知行動療法.日本評論社,2012」

セッション1:自動操縦状態に気づく
セッション2:うまくいかない時
セッション3:呼吸へのマインドフルネス
セッション4:現在にとどまる
セッション5:そのままでいる
セッション6:思考は事実ではない
セッション7:自分を大切にする
セッション8:これからに活かす

約8週間のプログラムであり、3分呼吸空間法、ボディスキャン、ヨーガ、静坐瞑想などのマインドフルネス実践を中核においた8週間のグループ療法である。

http://hikumano.umin.ac.jp/hosei/CBT7.pdf

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